ワイナリーの特徴
セントラルオタゴのワイン産業における先駆者となったワイナリーです。屋内外にテーブルを置くレストランやチーザリー(Cheesery:チーズ製造販売所)が併設され、またワイングッズも豊富に置いてあり、ワイン以外も楽しめることから年間10万人の旅行者が訪れます。
岩山に人工的に作られた50mの洞窟がワインの貯蔵場所となっており、自然の状態で年間12-13℃に保たれた洞窟は、ピノ・ノワールを樽内発酵させるのにうってつけです。
ワイナリーの位置
ギブストンバレー地区 クイーンズタウンから25分
ワイナリーの歴史
創始者であるアラン・ブレイディ(Alan Brady)が当時野バラで覆われていたギブストンバレーの土地を買ったのが1976年で、その後1981,2年に350本のぶどうを植えました。アランはセントラルオタゴの特徴ある気温や環境がワインの生産には理想的と確信し、ギブストンバレー地区に潜在的な可能性を見出していました。一方で、殆どの地元の人は雪に覆われた山に囲まれた世界最南端の土地にぶどうを植えるなんてアランは気が狂っている、失敗に終わると思っていました。 しかし、生き残った初期のヴィンテージはアランが思っていた以上の出来のワインとなりました。ここで趣味として始めたワイン造りに本腰を入れることになります。
アランの先見力と献身によって、ギブストンバレーワインズが誕生し、1987年のヴィンテージから商業用に瓶詰めが始まりました。そして、1989年ヴィンテージで1990年ロイヤルイースターワインショー(Royal Easter Wine Show:ニュージーランドの3大ワイン品評大会の一つ)の銀メダルを獲得し、セントラルオタゴが一流のワインを産出できることを証明してみせたのです。その後も国内外の品評会でメダルを獲得し続け、2000年のリザーブピノ・ノワールはロンドンインターナショナルワインチャレンジ(London International Wine Challenge)で、名誉あるトロフィー(TROPHY for CHAMP ION PINOT NOIR)に輝き、最高級ワインの産出地としてセントラルオタゴの名を世界に知らせることとなりました。 この同じワインは日本(ジャパンワインチャレンジ)でもトロフィー(TROPHY for CHAMP ION NEW ZEALAND WINE) を獲得しています。
こうやって今までに300近い賞を獲得し、アランの趣味から始まったワイン造りが世界的に有名な産業へと発展したのです。
ギブストンバレーワインズのヴィンヤード
アランが最初に植えたギブストンバレーには今でも2ヘクタールにピノ・ノワールとリースリングが植えられています。現在はクロムウェルベイスン、特にベンディゴに畑があり、全部で65ヘクタールです。
ギブストンバレーワインズのワイン
- ピノ・ノワール(全体の約70%)
ゴールドリバー(Gold River Pinot Noir)
セントラルオタゴピノ・ノワール(Central Otago Pinot Noir)
リザーブ ピノ・ノワール(Reserve Pinot Noir)
その他シングルヴィンヤードシリーズ - ピノ・グリ(15%)
- リースリング(10%)
- シャルドネ
- ピノ・ブロン
- ロゼ
- デザートワイン