セントラルオタゴの気候・土壌 | クイーンズタウンからのセントラルオタゴ ワイナリー訪問ツアー

セントラルオタゴの気候・土壌

セントラルオタゴの気候

北向き斜面のワイン用ぶどう畑

北向きの斜面にしつらえたぶどう畑

 南緯45度に位置するセントラルオタゴは、海抜200~450mとニュージーランドで最も標高が高く、かつ最も内陸に位置しているワイナリーです。そのため、ニュージーランドで唯一の内陸性気候のワイナリーであり、日中の寒暖差と、季節間の寒暖差が最も大きいところとなっています。冬には雪を頂く山々に囲まれた深い谷であるために、低い降水量(年間300~700mm)、低い湿度(約30~40%)となっており、腐食、カビ害が数ないところでもあります。
 夏は暑く乾燥しており、秋は涼しく一般的に乾燥しており夜は冷え込みます。冬は寒くしばしばぶどう畑に雪が降ります。降水量は雨季がないため一年を通してほぼ一定しており、一般的に西にいくほど降水量が高くなります。
 長い日照時間と晴天率が高いことにより暑さをより増し、夏は24時間中に最高気温31-2度、最低気温3度ということもあります。ですが、昼夜の気温差が高いことが、ワイン用ぶどうの香味や色合いを高めます。
 ただし、冬(6月~8月)はもちろん、その前後3月から11月の間は霜害の恐れがあります。すなわち、ぶどうの収穫期(3月末~5月初旬)や、ぶどうが成長する期間(9月末~11月)に、霜の影響を受けやすいため、殆どのぶどう畑は北向きの斜面にしつらえてあります。また平地では、風車や、散水機、散霧機あるいはヘリコプターといった霜対策が必要となります。

セントラルオタゴの土壌

 セントラルオタゴの土壌は、細かい砂から重いシルト ローム、そしてごつごつしたシスト(片岩)といったように様々です。
 土壌のほとんどは、氷河期に氷河が岩盤を削ってできた細かい黄土、あるいは沖積堆積物からなり、しばしば水はけのよい礫層の上に位置しています。西側では、氷河による堆積物やモレーンからなるところもあります。また、約140年前の金鉱時代の浚渫の結果の土壌もあります。
 これら土壌の違いがそれぞれのぶどうの成長やワインの香味に影響を与えています。